日本がギリシャの二の舞になるかもしれない、といったプロ・トレーダーの予想がある。
というのも、日本は世界有数の借金大国がその理由のひとつ。
破綻をしかけたギリシャの借金は、現在はGDPの約160%。
2012年までは安全な通貨とされてきた日本の借金はGDPの約200%に近い。当初のギリシャの借金が約120%に過ぎなかったことを考えると、日本の借金は大きい。
まだ、そのギリシャ危機が落ち着いたばかりであるのに、安部自民党は積極的な金融緩和に梶を切った。
その経済政策がうまくいかなければ、世界は、日本が借金大国であったことを思い起こし、「次は円」という発想は喚起されやすいのではないだろうか。
そうなったら、日本番のギリシャ危機が始まる。
そのリスクの大きさを想像すると、安部氏の失敗は、そら恐ろしいことになる。
しばらくは、円安がどう進んでいくのか……?
自分なりに整理してみたい。
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第1回 日本はギリシャより借金が多い