[わたしの売買ポイント:一端、撤退]
日本の学者やプロ・トレーダーの今年初めの予想は、「前半は円高で、あとは円安」。
予想をたてる人によって、多少の違いはあったが、全員が全員、大はずれ。
今年は、ずーっと円高。
それから一年。やっと、円安が進み始めている。
ここぞとばかりにプロ・トレーダーたちは、
「私はずっと円安になると言い続けてきた」と口をそろえる。
一年もたっているのに、そんな言い方するんだ、この人たちは……。
ひどいねー。
さらに、ある証券会社解説者の年末予想は「リバトリで円高警戒」とか、「円安は材料出尽くし」らしい。
こうした解説には、すっかり猜疑心をもたされたため、単純には信じられない。
今年は円高で利益の出てない輸出関係の会社。リバトリしたくてもトル利益が少ない、と考えるのが無難。
逆に、輸入関係の円売りなら多いかも……。
はっきりいって、今の円安は唐突過ぎたから、個人投資家はドルや株を買えてない人が多いらしい。
だから、証券会社としては年末も買うチャンスがあるという営業的で、いかにも島国根性的な予想をしたとしか思えない。
事実、今日もどんどん円安に進む。
こうなってくると、次の心配は、プロトレーダーがいうところの「悪い円安」。
この予想というか、警告は無視できない。